江戸時代の街道と地域社会3
2009.12.20 センター並ぶペットボトル。中にはロウソクが。(P-04A)
2009年12月19日(土)〜20日(日)
担当講師:塚本 明 (三重大学人文学部教授)
朝一番がますますキツい季節です…。
私は家から駅まで、自転車で通っているのですが、
この時期の早朝は真っ暗で、道中の熊野大橋を渡る頃に日の出を迎えます。
橋の上で日の出を見るのも、なかなか新鮮です。(寒いですが…)
授業のテキストはB4プリント21枚。
今回の授業では
コメントカードなるものが出現。
コメントカードはハガキサイズの用紙で、
質問、感想など自由に書いて、
2時限おきに1枚提出、
2日間で計3枚以上提出してくださいとのこと。
とっさの文章書きが苦手な私は、内心ガ~ン…とたじろぎましたが、
まあ何とか乱筆して、4枚全て感想文にして提出しました…。
この授業で特に面白かったのは、プリントの中の
道中日記の抜粋記事でした。
私の田舎はみかんの産地で、近隣の海には鯨がいます。その様子も書かれていました。
私は住んでいる土地柄、三重県の人間というよりも、
紀州の人間だと実感しています。
だからこれらを読んで、田舎の産物はこんな昔から存在していて、
現在まで継承されているのかと感慨深くなりました。
庶民の娯楽の旅は、当時は原則禁止でしたが、
参詣や湯治を目的とした旅は、
ある程度容認されていたそうです。
しかし、そんな規制がある中でも、
当時の旅人たちは
結構楽しんでいた様子が伺えます。
もちろん、現代に比べると衛生面や利便性が全然違いますが、
楽しみ方としては、
今も昔も大きく変わっていないようです。
最後の道中双六の講に入り、各所の名物の一覧(プリント)を見てみると
津のところが!になっていました。
これは先生の思惑だったのですが、
津の名物は旅籠屋の風呂だったそうです。
当時、風呂を併設した旅籠屋は珍しかったらしく、
なかなかハイカラな存在だったとか。
この科目も所々でスライド鑑賞が入り、板書は少なめでした。
先生は饅頭通でもあるようで、当時の庶民の生活の他にも、
あんころ餅の話も披露してくださいました。
これは他の先生方にも言えることですが、
講義の流れから生じるオフレコ話というのはなかなか興味深く、面白いものです。
面接授業のオマケといったところでしょうか。